【体験談】元手1万円でFX自動売買を試してみた話。2ヶ月で+2万円から一転、プラス1,000円で終了した私のケース
FXの自動売買(システムトレード)って実際どうなんだろう?」
「ほったらかしで運用できるのは魅力的だけど、知識がないと不安…」
ネット上にはさまざまな情報が溢れていて、これから始めてみようか迷うこともありますよね。今回は、元手1万円・レバレッジ25倍の環境で、FX自動売買を運用してみた個人的な体験談を共有したいと思います。
あらかじめ結果をお伝えすると、私の場合は最終的に「プラス1,000円」ほどの利益になった段階で運用を終了しました。
一時は含み益が2万円ほどに増えて嬉しくなった時期もありましたが、徐々に状況が変わり、最終的には不安が大きくなって撤退を選ぶことに。為替の仕組みを十分に理解しないまま挑戦した私の、リアルな経過をご紹介します。
投資額は1万円。私が試したFX自動売買の設定内容
まずは、私が試してみた少額運用のルールと環境についてです。少額での運用ということもあり、以下のような条件でスタートしました。
- 投資額(元手):10,000円
- 利用した証券会社:松井証券
- レバレッジ設定:25倍(国内FX口座における個人向けの法定上限)
- 設定の決め方:ネット上の攻略サイトやブログで紹介されていた設定を参考に導入
なお、国内のFX業者では金融庁の規制により、個人向け取引のレバレッジは最大25倍までと定められています。今回はその上限である25倍を選択した形になります。
選んだ通貨ペアは比較的値動きが穏やかとされる2種類
ネットの情報を参考に、レンジ相場(一定の価格帯を行ったり来たりする相場)になりやすい傾向があると紹介されることがある、以下の2つの通貨ペアを選んでみました。
- 豪ドル / ニュージーランドドル(AUD/NZD)
- ポンド / ユーロ(GBP/EUR)
どちらも同じ地域圏の通貨同士の組み合わせで、ドルストレートなどの主要通貨ペアと比べると相対的に値動きが穏やかとされることがあるようです。自動売買は一定の値幅を往復するような相場に適していると言われているようで、初心者の自分でも始めやすそうな組み合わせを選んだつもりでした。
最初の数ヶ月:開始2ヶ月で一時「プラス2万円」に
自動売買を稼働させてから最初の2ヶ月ほどは、非常に順調な動きを見せてくれました。
就寝中であっても、システムが設定通りに少しずつ決済を繰り返してくれているようで、気がついたときには口座内の利益が一時的にプラス2万円ほどにまで膨らんでいました。
当時の心境:
「1万円が3万円に増えている。もしこれをもっと大きな資金で運用したら、かなり効率的な運用の選択肢になるかもしれないな…」
このときはかなり気持ちに余裕が出てしまい、自動売買の手軽さや可能性ばかりに目がいっていたように思います。
状況の変化:徐々に減っていく利益と、募る不安
しかし、やはり相場は常に一定というわけにはいかないようです。3ヶ月目を過ぎたあたりから、少しずつ潮目が変わり始めました。
それまで一定の範囲で動いていた通貨ペアが、あらかじめ想定されていたと思われるレンジ(価格帯)を外れ、一方の方向へ動き続けてしまったのです。
- それまで積み重なっていた利益表示が、日を追うごとに減少
- 決済されていない「含み損」の額がだんだんと膨らんでいく状態に
- 画面を確認するたびに資産が目減りしていくような心境になり、落ち着かない日々に
少額運用の1万円とはいえ、レバレッジが25倍かかっているため、想定と異なる値動きが起きた際のインパクトが自分にとっては大きく感じられました。「このまま放置していたら、元手やこれまでの利益がすべてなくなってしまうのではないか」という不安が頭をよぎり、次第にスマートフォンでチャートを頻繁に確認しては落ち着かない時間を過ごすようになってしまいました。
結末:プラス1,000円のタイミングで設定を停止して終了
「これ以上ハラハラしながら過ごすのは、自分の精神的に少し厳しいかもしれない」と感じ、運用を終了することに決めたのは、利益が減少してトータルでプラス1,000円ほどになったときでした。
「今すべてを決済すれば、わずかでもプラスの状態で終えられるけれど、このまま明日まで待つとマイナスになってしまうかもしれない」
そう考えた私は、不安がこれ以上大きくなる前にすべての自動売買設定を停止し、保有していたポジションを決済しました。
- 最終的な結果:+1,000円ほど
大きな利益を残すことはできませんでしたが、ハラハラする日々から解放され、ひとまずはマイナスを出さずに終了できたことにホッとしたのを覚えています。
今回の少額トレードから、私なりに感じた4つの教訓
今回のFX自動売買を通じて、個人的に痛感したポイントや教訓を4つに整理してみました。
仕組みや設定の意味を理解せずに「真似」するのはリスクがある
正直なところ、私は為替の今後の動きの予測もついておらず、ネットで見つけた設定の細かい意味(なぜその注文幅なのか、どの程度の下落まで耐えられるのかなど)をよく理解していませんでした。「おすすめされているから」という理由だけで始めてしまったため、想定外の動きをしたときに「今何が起きているのか分からず怖い」というパニック状態になってしまいました。やはり、投資は自分自身で仕組みをある程度理解してから行うべきだったと感じています。
1万円に対してレバレッジ25倍は、相応の変動リスクを伴う
元手が1万円という少額であっても、25倍のレバレッジをかけるということは、それなりの規模の取引を行っていることになります。レバレッジが高いほど、ロスカット(強制決済)が発動する水準までの値幅は小さくなります。少額だからこそ、相場の急な変動にも耐えられるような資金の余裕(十分な証拠金維持率)を意識しておくべきだったかもしれません。
ネットで推奨されている設定が、常に万能とは限らない
ネットで紹介されている設定は、過去の一定期間の相場データを元に構築されていることが多いようです。相場の環境が大きく変わってしまった場合、過去の優秀な設定がそのまま通用するとは限らないという難しさを学びました。
精神的な負担が大きい運用は、自分には合っていない可能性がある
「ほったらかしで手間がかからない」のが自動売買の利点のはずですが、毎日気になってスマホの画面ばかり見てしまっている時点で、自分のリスク許容度(キャパシティ)を超えていたように思います。
まとめ:自分に向いている運用の形を知る、良い経験に
最終的な結果はプラス1,000円ほどという非常に控えめなものとなり、私はFX自動売買から一度手を引くことにしました。しかし、今回の挑戦を後悔してはいません。
なぜなら、実際に自分のお金を投じて運用してみたことで、「自分には、こうした価格変動でハラハラするような投資方法はあまり向いていないのかもしれない」ということが身をもってよく分かったからです。
世の中にはよく分からないまま大きな資金を投じてしまい、予想以上の損失を出してしまうケースもあると聞きます。その中で、私は少額の範囲で投資の難しさや特徴を学び、結果的にわずかでもプラスの状態で終了できたため、貴重な勉強になったと捉えています。
自分に合う運用の形やリスクの好みが分かっただけでも、今回の試みには十分な意味がありました。
もしこれからFX自動売買を考えている方がいれば、周囲の設定をそのまま真似るだけでなく、まずは仕組みをしっかりと調べた上で、無理のない少額から心の余裕を持って試してみるのが良いかもしれません。
※本記事は筆者個人の体験に基づくものであり、投資の成果を保証するものではありません。FXは元本割れのリスクがあり、レバレッジを利用した取引では損失が投資額を上回る可能性もあります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
