【なぜ?】年収が上がっても「資産運用の種銭」がゼロの理由考察と、これから住宅ローンを組む人ができる防衛策
年収が上がっても資産運用の種銭ができない理由を徹底考察!アラフィフ世代を苦しめる住宅ローン、教育費、保険の罠とは?これから住宅ローンを組む人が、将来の新NISA資金を確保するために絶対に知っておくべき「借入額」について考察します。
「資産運用は早く始めて、長く時間をかけるべき」
これは新NISAなどの投資において鉄則です。しかし、いざ始めようと思っても「そもそも投資に回す種銭(たねせん)がどこにもない…」と頭を抱えていませんか?
実は、日本の家計システムには「年齢とともに年収が上がっても、自動的に手元のお金が消えていく罠」が仕掛けられているのではないかと考えます。
今回は、なぜアラフィフ世代の家計に余裕がないのか、その理由を徹底考察!さらに、これから住宅ローンを組む人が同じ罠にハマらないために知っておくといいかもということをまとめました。
前半:なぜ?年収が上がっても毎月余裕がない「アラフィフの現実」
会社での役職も上がり、若い頃に比べて確実に年収が増えているはずのアラフィフ(50代前後)世代。それなのに、なぜか毎月ギリギリの生活で資産運用に回す余裕がないのはなぜでしょうか?
結論から言うと、年収の増加を完全に打ち消す「3つの固定費」が家計をロックしているからだと考えました。
種銭を食いつぶす「3つの壁」?
- 住宅ローンの返済(重くのしかかる固定費)?
30代で35年ローンを組んだ場合、アラフィフ期はちょうど折り返し地点か後半戦です。若い頃に「これくらいなら大丈夫」と思った返済額が、後述する教育費の増加に伴い、ボディブローのように家計の体力を奪っていきそうです。 - ピークを迎える教育費(大学進学・仕送り)?
子どもが高校生から大学生へと進学する時期と重なります。年間100万円単位で飛んでいく学費や一人暮らしの仕送りにより、年収が増えた分などは一瞬で吹き飛びそうです。 - 貯蓄型保険の罠(資金の流動性ロック)?
「将来のために」と加入した学資保険や終身保険。これらは確かに「貯金」にはなっていますが、毎月数万円の保険料として口座から引かれるため、手元の現金(新NISA等に回せる種銭)が残らない要因かもしれません。
【結論】「余ったら投資」では一生種銭はできないかも
複利の効果を最大限に活かすには「まとまった種銭」を少しでも早く投入したいところです。しかし、上記の3大支出がある限り、自然にお金が残ることはあまり期待できなさそうです。
アラフィフから種銭を作るには、「保険の解約・見直し」「住宅ローンの繰り上げ返済をあえてしない」「月1万円からの先取り投資」など、家計のシステムを根本から書き換える必要がありそうです。
後半:これから住宅ローンを組む人が「いくら借りるか」を考えるべき理由
ここまでのアラフィフの現実を見て、「自分はこれから家を買う段階だ」という人は、今まさに人生最大の分岐点に立っているのではないでしょうか。
アラフィフになって種銭不足で泣くか、ゆとりを持って資産運用できているかは、「住宅ローンをいくら借りるか」が重要となりそうです。
銀行が言う「借りられる額」とは
住宅ローンを検討するとき、銀行は年収の7〜8倍という大きな金額を「借入可能額」として提示することがあると聞きます。
しかし、銀行の審査基準は「あなたが破綻せずに返済を続けられるか」であって、「将来、あなたが資産運用をするための種銭を残せるか」は1ミリも考慮していない可能性があります。
「審査に通ったから大丈夫」と限界まで借りてしまうと、その瞬間に将来の投資枠がすべて家賃(ローン)に消える可能性が高まります。
借入額が数千万円の資産差になる
もし、ローンの返済がギリギリで、本来投資に回せたはずの「月5万円」の余力が消滅した場合を考えてみましょう。
毎月5万円を期間30年、仮に年利5%で運用できるとすれば、将来約4,100万円の資産を作ることができます。つまり、住宅ローンの借入額を500万円〜1,000万円下げるだけで、将来数千万円の資産の差になって跳ね返ってくるのです。金利上昇リスクがある今の時代、限界まで借りることは家計の首を絞める行為にしかなりません。
将来、資産運用ができる「安全な借入額」の目安
では適正な年収倍率はどのくらいがいいのかは、その時々の経済情勢や各家庭の状況で変わるため、一概には言えないのが正直なところなので目安は示せません。ただ、「銀行の限界」と「資産運用ができる限界」は異なる可能性があるということを頭に入れておくことが重要かと思います。
総括:これから住宅ローンを組む人は家は「予算」から逆算せず、「残したい種銭」から逆算する
年収が上がっても毎月余裕がないのは、あなたの稼ぎが少ないからでも、浪費しているからでもない場合もありそうです。その場合は、「過去に組んだ住宅ローンや固定費のシステム」が、今のあなたを縛っていることが考えられます。
これから住宅ローンを組む人は、不動産屋や銀行に「いくらまで買えますよ」と言われた金額をまずは鵜呑みにせず、立ち止まって考えることが大切かもしれません。自分がこれから住宅ローンを借りるとしたら、例えば
- 「将来、新NISAのために毎月5万円は残したい」と決める
- 今の家計から5万円を引いた額を、毎月のローン返済額の上限にする
- そこから逆算して、身の丈に合った家(借入額)を選ぶ
のステップで考えてみると思います。
「いくら借りられるか」ではなく、「いくらなら毎月投資を続けられるか」。この視点を持つことこそが、未来のあなたとお金を救う最強の防衛策なのではないでしょうか?

